バクって?

霊獣・獏

水木しげるロードの「獏」のブロンズ像

中国では、鎮墓獣という霊を見守る霊獣なるものがある。その中の1つが『獏』である。
「象鼻犀目牛尾虎足寝其皮避湿気其形避邪」
すなわち象のような鼻、サイのような目、牛のような尾、虎のような足を持ち、その皮を敷いて寝ると湿気を避け、邪気を払うと言われた。
日本には後に悪夢を退ける「バクキ」と言う神の伝承と混同され、『獏』は人間の夢を食べる霊獣とされるようになった。
また、ブラジルでも虹の橋を渡って天界へ行く霊獣といわれている。
 霊獣と実在の動物、麒麟とキリンが異なるもののように『獏』と『バク』は まったく異なるものである。しかし、『バク』の語源は明らかに伝説の『獏』であり、後世の人が名づけたものである。

※ この原始的な 珍奇な動物には また いろいろな説話が生まれている。
タイ語では獏を「混ぜ物」といい、神様が動物を創造したとき、余りの材料をつないで最後にこの動物を造ったという伝説。 また釈迦の乗り物だといわれ、その証拠が胴回りに残っている白い鞍の跡だという説話など。

実存の動物「バク」

『バク』が日本に初めてやって来たのは 明治時代(1903年)といわれている。それは大阪にマレーバクのつがいでやってきた。

 分   類  哺乳類・・・哺乳類の中でかなり原始的な動物
        奇蹄目(きていもく)・・・前足は4指 後ろ足は3指
        バク科(Tapiride)
        バク属(Tapirus)

 バクの種類  4種
■マレーバク    危急種 
            英名   Malayan(またはAsian) Tapir 
            学名   Tapirus indicus
            分布域  ミャンマー、タイ、マレー半島、スマトラ
            メモ   体の前半分と4肢が黒褐色 後ろ半分が白色のツートンカラー
            
■アメリカバク  希少種
            英名   South American Tapir(Brazilian tapir)
            学名   Tapirus terrestris 
            分布域   ブラジルを中心にギアナ、ベネズエラ、コロンビア、
                  ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン
            メモ   体色は褐色 首に馬のようなたてがみを持つ   

■ベアードバク
            英名   Baird's tapir
            学名   Tapirus bairdi
            分布域  メキシコ南部からグアテマラ、ニカラグア、パナマ、コロンビア、エクアドル
            メモ   赤褐色で唇のふち、のど、胸は淡色。耳の縁は白色。

■ヤマバク 
            英名   Mountain Tapir
            学名   Tapirus pinchaque
            分布域  コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ西部
            メモ   黒から黒褐色、ロのまわりと耳の縁が白色。

バクの生態

 森林や水辺のやぶの中に住んでいる
 バクは前足を前にのばしたまま、イヌのような座り方をする。
 ほとんど単独行動(子連れの母子以外)
 夜行性
 食べ物は、草、水草、木の葉
 泳ぎが得意。(水から鼻を出して呼吸します)
 排糞はおもに水中。(自分のにおいを消すため)
 天敵は大型の猫科動物であるジャガーやピューマ(以上アメリカ)、

 ヒョウやトラ(以上アジア)などである敵に襲われた時は、頭を下げてヤブに駆け込んだり、

 水中に逃げる。(流線形の体はヤブにひっかかりにくい)
 バクは泥遊びが大好き。(体についた虫をとるため)
 怒らせると凶暴 
 赤ちゃんは、生後6ヶ月ごろまでイノシシの子供の「ウリ坊」にそっくりである。

バクの雑学 あれこれ・・・

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